目次

パラメトリック検定とノンパラメトリック検定

はじめに

ここでは、統計手法の大きな分類であるパラメトリック検定ノンパラメトリック検定について、できるだけ分かりやすく説明します。

パラメトリック検定とは

パラメトリック検定は、データが特定の確率分布 (データの出現のしやすさや頻度) に従っていると仮定 (特定の形やパターンに従って分布しているはずだと想定) して行う統計手法です。

パラメトリック検定では、統計解析を行う際に、データがある一定のルールやパターンに従って分布していることを前提とします。 たとえば、「このデータが正規分布の形に従っている」といった仮定を置いて解析しますが、正規分布(ベル型のカーブを描く分布)は、平均値を中心に左右対称にデータが広がるような分布です。 この仮定に基づくことで、統計的な分析や計算がやりやすくなりますし、検出力も上がりますが、もしデータがその仮定通りでなかった場合、分析結果が正確でなくなるリスクもあります。

特徴

代表的な統計手法

使用例

ノンパラメトリック検定とは

ノンパラメトリック検定は、データの分布に特定の仮定を置かない統計手法です。

特徴

代表的な例

使用例

より頑健な統計手法

近年、従来の検定方法よりもさらに信頼性の高い手法が開発されています。これらの手法は、外れ値 (極端に大きいまたは小さい値) や不均一な分散に対してより強固です。

現代的な統計手法

統計学の発展に伴い、より柔軟で強力な手法が利用可能になっています。

変数変換

データが前提とする分布を満たさない場合、変数変換を行うことで、パラメトリック検定の適用が可能になる場合があります。

変換手法の例:

注意: 変換後のデータの解釈には注意が必要です。 また、変換によってデータの性質が大きく変わる場合は、ノンパラメトリック検定の使用を検討してください。

パラメトリック検定とノンパラメトリック検定の選び方

注意点

まとめ

パラメトリック検定とノンパラメトリック検定は、それぞれ異なる特徴と適用場面を持っています。
データの性質や研究の目的を十分に理解し、適切な手法を選択することで、より信頼性の高い研究結果を得ることができます。
実際の統計処理にあたっては、統計の専門家にアドバイスを求めることも重要です。